11月3日(土)

早朝にキューバのハバナ港に到着。
本日は、「ヘミングウエイの足跡を訪ねて」という一日のツアーに参加します。

キューバはアメリカと同じく、一人一人の対面審査があります。
でも、同じ船から来た人間の集団なので、特に難しい質問もなく無事通過。
50ユーロだけ現地の通貨に換金してバスに乗り込みます。

(ドルからの換金は換金率が悪すぎるので避けるべきという話。アメリカとの関係がこのあたりにも出てるのでしょうか。)

ハバナ旧市街を歩いて観光
広場にはヘミングウエイの銅像が

バスは5分も走ったところですぐに旧市街に到着。(というより、港がそもそも旧市街です。歩いても問題ない距離でした。)まずは歩いて旧市街の観光を始めます。旧市街はユネスコ世界遺産にも登録されている由緒ある街。おまけに時々クラシックカーが走り抜け、「おお、キューバ来たあ!」と盛り上がります。車好きの人は、色とりどりの車をカメラに収めるのに夢中という感じ。

そうそう、ツアーの主題はヘミングウエイでしたね。

ヘミングウエイが滞在したホテル
ダイキリで有名な酒場
とにかくダイキリを大量生産しています。
ツアー料金の中に1杯分。2杯目はお金を出していただきます。
店のカウンター奥にも、いました。
話題のクラシックカーが並んでます。観光客向けのタクシーになってる車も多数。

旧市街を歩きながら、ヘミングウエイが長期滞在したホテルを通り、彼が愛したバーで「ダイキリ」を飲み、昼食もいわくのある有名なレストランでおいしい食事とともに「モヒート」を飲み、大切なところをはずさないで進みます。

昼食会場では、モヒートの大量生産
料理もうまかった
途中、バンド演奏があります。このお店、落書き自由だそうです。

それから、郊外のヘミングウエイ博物館(彼の住居)とコヒマル村(老人と海のモデルになった漁村)を訪ねて夕方4時すぎに終了。

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ヘミングウエイ博物館(旧ヘミングウエイ宅)
部屋の中はきれいだな
老人と海の舞台になったコヒマル村
映画「老人と海」(1958年)より。
塔のそばの建物。
映画ではこんな感じ。
広場の青い柱は、新しいようです。中にはヘミングウエイの銅像が。
映画では、白い柱だな。
参考にしたのは、こちらの映画。小説を割と忠実に映像化している映画です。

20年以上もキューバで過ごしたヘミングウエイのことを知る良い機会となりました。

ツアーによっては内容に問題もあるようですが、このツアーはまずまず満足できるものでした。

さて、ここからが本日の旅の本番。

実は今朝、5時に起きて船内のワイファイでホテルを検索していたのです。
(前の晩は通信状態が悪く、繋がらなかったので、人の少ない早朝に再チャレンジです。
ここで、旧市街から少し離れたところのオステル(小さなホテル)の予約をしているのです。
料金は22ユーロ。安い!

ツアー後、船に戻らず旧市街を通り、新市街の「革命広場」に向かいます。
観光地である旧市街を出ると、途端に観光客は減り、慣れないせいか危ない雰囲気も感じちゃいます。時々、「タクシー?」とか「はまき?」とか声をかけられるのもプレッシャーで、自然に足取りは速くなります。
悪いことに、真っ黒い雲がどんどん広がり雷も鳴り出しました。
これは雨になりそうだ。
革命広場をあきらめて、ホテルに向かいましょう。時刻は5時半です。

すでに旧市街の観光地からずいぶん離れ、道路には現地の人の生活臭が漂っています。面白いなあと思いながらも、下手に興味を示して立ち止まると「はまき?」とか声かけてくる人がぽつぽつ出てきて、ちょっと緊張もします。
「ここで襲われたら、完全に行方不明だよなあ。」なんて思いながら少し早足に歩いて、いかにも「ここ、自分のテリトリーだもんね。」という雰囲気を何とか醸そうと頑張ります。
地図によれば、ホテルまで20分というところでしょうか。
(今回は、Maps Meという地図ソフトを活用しています。事前に地図データをダウンロードしておけば、ワイファイ接続なしでGPS位置情報が得られる優れもの。)

しかし、残念なことにホテルに到着する前に雨が降って来ました。その雨の量は、「降って来た」なんていう優しいものではなく、遠くから真っ白い壁が迫ってくるのがはっきり見える超豪雨です。(来るのがはっきり見えたので、その前にアーケードっぽいところに逃げ込むことができました。)
アーケードで雨が止むのを待つこと20分。知らないおっちゃん(キューバ人)に声をかけられ、家に来いと言われ、ホテルに行くからと断ったら(たぶん)金くれみたいなことを言い始め、これ以上関わりたくなくて雨の中を飛びだす私。傘はあるもののズボンはぐちゃぐちゃ。すでに周囲は薄暗く、タクシー捕まえて船に戻っちゃおうかと心が揺れ始めます。

すさまじい雨。こりゃ動けんわ。

でも、そんな計画変更する勇気も明確な根拠もなく、オスタルに到着。

扉は開かず、呼び鈴が4つ並んでいます。そのひとつにホテルマークがついていたので、何回か押して反応を見ます。
おじさんが出てきました。わーい!!
「僕の名前は○○。リザベーションしてまーす。」と英語で話すと、「呼び鈴が違う。オスタルはこっち。あんたが押し続けたのは僕の家。」と指摘されてしまいます。(いやいや、それならホテルマークの場所が間違いでしょ。誰が来たって同じ結果になると思うのだが・・)
おじさんにホテルまで連れていってもらい、お礼と謝罪をしてオスタルにようやく突入。

部屋は素泊まり20ユーロ

オスタルは普通のビルの2階にあり、どうやら一般人が空き部屋を旅行者に提供しているようです。部屋はきれい。シャワールームも大きくて豪華。しかも、現地払いの料金がなぜか22ユーロより安い。ご主人は、言葉通じないけど親切。ここ、当たりです。

問題もありました。
①豪雨が止まず、外にも出られないくらいで、結局夕食をカット。
(これは自分の問題。)
②雨水が床に流れてきて、タオルで拭き取る作業を深夜に行ったこと。
(これは部屋の問題。でも、部屋の構造上多少の水が入るのは仕方がないかも。これは説明が難しい・・)
③シャワーのお湯がでないこと。(水は出ました。これも部屋の問題だけど、キューバの住宅事情がわからないから、特に苦情は言わなかった。)

豪雨は、激しい雷を伴い深夜まで続きました。

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